加速するテレビ離れ (2026/4/27)

 

 

大宅壮一がテレビをもって「一億総白痴化」と称したのは1957年のことであった。それでもまだ情報源が新聞、ラジオ、そしてテレビに限られていた時代には、テレビが一つの文化を創っていた。

 

しかし、そのテレビもいつの間にか愛想を尽かされるようになった。とりわけ若者のテレビ離れが進んだことで1/、今やテレビを見るのは老人くらいと揶揄される存在になってしまった。今から70年前に宅氏が喝破したとおり、テレビの終焉が見えてきた。理由は様々あるが、とりわけインターネットで多様な情報が手に入ること、テレビ放送の番組コンテンツに魅力のないことがあげられる。

 

実はこれ、日本だけの話ではない。米国でも同様な現象が起きている。米国で人気がある朝晩のニュースと深夜のトーク&バラエティ番組の視聴率は過去10年でほぼ半分に下がった2/。テレビの視聴率は落ち込み、視聴者はテレビからダウンストリーミングやSNSへと断片化して行った。つまりテレビという単一文化(monoculture)は終わり、ストリーミングやSNSがメディアの基盤を大きく変えたということである。

 

さてさて、今から30年ほど前、私がワシントンで働いていた当時、英語の先生が「テレビは見ません、とりわけバラエティ番組は余りにも下らない」と言ったことをふと思い出した次第である。

 

 

 

 

 

/1     NHK放送文化研究所が行った国民生活時間調査によれば、1020代の約半数がほぼテレビを見ていない。[朝日新聞 2021.5.20 https://digital.asahi.com/articles/ASP5N6FM8P5NUCVL032.html

/2     Forbus Apr 22, 2026 https://www.forbes.com/sites/maryroeloffs/2026/04/22/how-the-morning-news-late-night-shows-lost-half-their-viewers/

 

 

 

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