夫婦の年齢差 (2026/4/14)

 

 

先週土曜日の日経新聞にちょっと面白い記事が出ていた1/。見出しは「縮む夫婦の年齢差『1歳以下』が半数 価値観の近さ重視」とある。そう言えば、同じような記事が最近目にしたエコノミスト誌にも出ていた。

 

結論から言えば、洋の東西を問わず同じような傾向にあり、夫婦の年齢差は縮まっている。理由は、男女ともに同じような特質(例えば価値観、収入、教育水準など)を持った相手を選ぶようになって来たことにある。

 

まず、日経記事を引用すれば、2024年データで夫婦同年齢が23%、つまりほぼ4分の1を占めるという。それに年齢差が1歳以内の夫婦を加えると48%になる。まさに記事の見出し通り、縮む夫婦の年齢差「1歳以下」が半数である(図1参照)。

 

一方、エコノミスト誌の記事を引用すると、200024年のデータで一番多いのは夫が1歳年上、夫婦同年齢は若干少ないもののほぼ同列で並ぶ2/。米国でいえば8組に1組が同年齢かほとんどそれに近く、3分の11歳の年齢差を超えることはない(図2参照)。

 

これは日本とよく似るが、夫が若干年上という傾向はある。米国では3分の2の夫婦は夫の方が妻より年上で、平均で2.2歳上という。

 

この年齢差は時代とともに縮小してきた。米国の場合1920年時点で夫の年齢は妻より4.5歳上であったが、現在は2.2歳まで縮小した(図3参照)。日本でも1970年では、夫の年齢は妻より3歳前後上となるケースが最も多かった(図1参照)。

 

昔は、妻が専業主婦であることが多く、女性は男性の経済力、男性は若い女性を望む傾向があったのだろう。多分、生物学的、つまり種の保存の原則に従えば、若い女性の方が生殖能力の高いことが理由だろう。家系、つまり家を継ぐという考えがあった。

 

しかし時代とともに、若い人は雇用機会を求めて都市に移り、核家族化が進んだ。今では女性も社会に出てバリバリ働く。男性にとってもそれが当たり前の姿になった。となれば、男女ともに一緒に暮らして同じような話題や価値観を持って話が出来る方が楽しく生活できるという話になる。

 

そもそも今の時代、昭和の時代のサザエさんの家族のように、夫だけの収入で家族を養うという構図は描きにくくなっている。子供にかける教育費、そして住宅費の負担は昔とは比較にならない。嫌が上でも、昭和の結婚観は崩れる。

 

要は、より自由でより豊かな生活を求めれば求めるほど、男女ともに相手に同じ特質を求める傾向が強くなるということだろう。それは洋の東西を問わない。

 

 

/1     日本経済新聞電子版 2026/4/11

/2     The Economist 2026/1/29

 

 

 

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