AIの普及が進んでいる国々——言わずもがな日本は番外 (2026/1/23)
エコノミスト誌に面白い記事が出ていた1/。2025年に生産年齢2/に該当するする人がAIを使った比率を見たものである。データはマイクロソフトの研究者が、チャットGPT、クロード(Claude)、ディープシーク、ジェミニにアクセスした人の割合を調べたものである。確かに私のようなマック使いもいるが、パソコンの利用でウィンドウズが圧倒的シェアを取っているので、世の中を普遍的に見たデータと見て良かろう。
さて、どこの国が上位かと言えば、2025年下半期で見ると1位のアラブ首長国連邦(UAE)と2位のシンガポールは60%を超える人が使っている。3位のノルウェーが40%半ば、それに続くアイルランド、フランス、スペインが40%から40%強である。シンガポール以外のアジア諸国では韓国が18位に入る(30%程度)。では日本はと言えば番外(10〜20%圏内)で、順位はさえない。ちょっと意外なのは、AI先進国のアメリカと中国が20以内に入っていないことだ。中国は巨大な国なので、大都市と地方部の経済的な格差が大きく、ありうる話だ。アメリカも大きな国で多様化しているので、やはり使う人と使わない人との差が大きいのだろう。
全体として言えることは欧州の普及率が高いことと、1人あたりGDPが高い国であるということだ。一方、日本が番外であることは、一向に生産性の向上が進まず、経済の停滞が続いていることと無関係ではあるまい。
そんなことを言うと、スペイン(6位)など経済先進国ではないという人もいそうであるが、どっこいスペインの1人あたりGDPは日本を上回っている。2025年(推計値)でスペインは3万8040ドル、日本は3万4713ドル。ちなみに韓国は3万5962ドルなので、これも日本を上回る3/。
日本の3万4713ドルは今の為替安のせいで低く見られすぎているという言い訳も出そうだが、為替は経済状況を反映したものなので受け入れざるを得ない。
高いAIの利用率が直ちに生産性の高さを示すわけではないが、なぜ日本の経済成長率が低いままなのかを考える上で、一つの要因として捉えることはできるだろう。
1/
The
Economist Jan 12th 2026
2/
15歳から64歳まで
3/
IMF,
World Economic Outlook 2025